前回はAI(機械化)によって増える仕事減る仕事についてお伝えしました。
今回はこれからのアートについてきっと役立つ知識だと思います。
ぜひ、お付き合いください。
ある時、めったに飲まない日本酒を飲みながら、
「美味いなー」・・・「名前はダッサイなのにイケてる~」
などと独り言をいいながらスマホで調べたりしていると。
日本酒は日本古来の伝統芸で
造り手の蔵元それぞれの杜氏の長年の経験と勘で複雑な工程をこなす職人芸は
ちょっとやそっとでは真似できないものである。
それがあるから蔵元独自のこだわりの味が生まて、うまい日本酒になる。
・・・と思い込んでいました。。
なんと、その全体を仕切る杜氏の代わりに
AIが杜氏となって造られた日本酒がある。それが「獺祭」や「南部美人」です。
そんな複雑な事ができるのであれば、
もう他の仕事は、ほとんど機械に取って代わられるのではと、ゾッとしました。
AIが酒を作れるなら絵を描くなんて簡単なことでは?
アーティストの未来はどうなのか、調べてみました。
AIが描いた絵が売れた!
なんとAIの描いた絵が約4740円でニューヨークのクリスティーズで落札されました。
2018年10月の話です。
AIの絵画バブルの到来?と思われたが次の作品は300万円足らずで落札されて、
早くもバブルははじけたか?ということでしたが、
そのことより、
このAI絵画の作者は、仕掛けた人間か、アルゴリズムを作った人間か、
との議論が持ち上がり、未だ解決されていないみたいです。
このAI絵画は、何千枚の18世紀の肖像画のデータを入れて学習させた特訓の成果です。
この行為そのものソフト開発を含めて、アートなのでは?と思います。
ということは、例えば、ピカソの膨大な量の作品を取り込んで、アルゴリズムを作って
新作のピカソの絵画を描かせる、などものすごく金儲けの匂いがしませんか?
大金が絡むと誰かやりそうな気がします。
あなたの肖像画をキュビズム時代のピカソが描きます、300万円です。
あなたのお家をあの睡蓮のモネが描きます。200万円です。
特別なアルゴリズムと全作品の入力で〇億はかかっていますから、
これでもお安くなっています(笑
妄想は膨らみます。
今でも、写真をイラストにするのでしたら簡単ですね。無料サービスもあります(笑
精度の高く人を満足させる絵の実現にはAIの進化が大きなポイントでしょうか?
AIにも2種類
さてAIが日本酒を造ったり絵画を描いたり、凄すぎますよね。
ここで少し整理してみましょう。
AIの分類もいくつかありますが、
ここではわかりやすいのでアメリカの哲学者ジョン・サールが提唱した
「強いAI」「弱いAI」について考えてみましょう。
簡単に言うと「弱いAI」はひとつだけ得意な人工知能、「強いAI」は人のような自意識を持つ人知能です。
私がすごいと思ったのは、すべて「弱いAI」でした。
それもそのはず、まだ「強いAI」はできていませんので(笑)
人を超えるAIの出現は?
人を超えたAIの発明、技術的特異点(シンギュラリティ)が来るといわれています。
シンギュラリティとは「強い人工知能」のように、
ひとたび自律的に作動する機械的知性が誕生すると、それらがバージョンアップを繰り返して
人の想像が及ばないほどの優秀な知性が生まれるということです。
2045年といわれています。
どんな世界になるのか想像もつきません。
ここ数年の時代の変化は凄いものがあります。
想像できることは、すべて実現可能です。
昔なら到底できないと思い込んでいることが、今ならできますよ。
アーティスとになるぐらいなら、誰でも。
私は絵でも描きながら、シンギュラリティを見守りたいと思っています。
何があっても、人の情熱までは奪われないですよね。
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